セレナードレポ【再転】 

MSNで掲載していた6月18日のセレナードのレポをこちらに転載。


 




六月十八日。ついにこの日がやってきた…。


今日は待ちに待ったローゼンメイデンオンリーイベント「ローゼンセレナード」が開催される日である!


 前日入りした僕は今満たされている。 例えるならそれは!情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ!そして何よりもー!財布が満たされている!!


社会人のお金はこういうときに使うものなのだ。などとのたまっても―――この日起きたのはホテルのチェックアウト三十分前(AM9:30)。


SHIT!前日にアニメシャワーなんて見るんじゃなかった!


ましてや今回は一人で行くのではなく、待ち合わせをしているのだ。


約束を違うのは人として許されない。


よって急いで準備をして、新大阪から会場のある吹田へ向かった。


新大阪から吹田までは十分ぐらいで着くから助かる。


10:10ぐらいに吹田に着いた僕は、まず腹ごなしと買っておいた朝食(十秒チャージなゼリー×2、ナチュラルな水500ml)を取ることに。三十秒で終了。


味気ないが、これで四時間は戦えると自分に暗示をかけて待ち合わせのための準備に取り掛かることにした。


今回のセレナードで同行してくれるのはこのお三方(オグさん、チハヤさん、でんでんさん)。


いつもチャットでお話ししている人たちとこうやって現実で会うのは何やら気恥ずかしいような不思議な気分。


そして目印となるユニオン・フラッグ(手旗サイズ)を取り出した。


これで僕が「イギリス人」だという記号を手にしたことになる。


取り出して間も無く駅の入口近くに立っていた男性が近づいてきた。


 「あのー……イギリス人さんですか」


「はい。一応Webではそんな呼称で活動していますが……あなたは?」


「でんでんです」


「――あなたが」


「今日はよろしくお願いしますね」


「ええこちらこそ」


大体間違ってない。ファースト・コンタクトとしても。


さらに二人で待っていると、背の高い男性が僕に近づいてきた。


「イギリス人さんですか」


「(うほっ!いいメガネ男子!)え、ええ、そうです……あなたは」


「あっ、オグです」


「どうも初めまして。イギリス人ことXXです」


「今日はよろしくお願いしますね」


その言葉と一緒に零れた微笑みであたし―――濡れちゃったのさ(何が!?)。


「こ、こちらこそ〜♪」


 途中から嘘記述になっているので注意だ。


オグさんごめんなさい。


早い段階で三人になったのはよかったのだが、一人が少し遅れていた。


とりあえず10:50まで待つという約束なのでのんびりお話でもしていると、二人の男性が近づいてきた。


二人とも坊主頭という一瞬風体が危ういと思ってしまったが、一人の言葉でそれは風に舞って消えていった。


 「もしかしてイギリス人さんですか」


「(今日はよく話しかけられる…普段もこうだったらなぁ)はい。そうですけど」


「どうも初めましてぶちマルです」


 ――――エエェェェェェェェェ!


 驚きが隠せない。まさかこんなに早くぶちマルさんと出会えるなんて。


嘘、やだ…あたしこんな格好…恥ずかしいッ!


 「なんで僕だって分かったんですか」


「いやぁ何か旗を目印にするって書いてあったので」


「なるほど。あの…お会いできて光栄です」


「ありがとうございます。それじゃ僕は準備がありますのでこれで。ではまた会場内で」


「はい!」


荷物を運びながら会場の方へ向かうぶちマルさんとその相方の背中をまるで特撮のヒーローを見るような目で僕は追いかけていた。今日は―――ついている


。確信めいだ思いが横切った。すると気づかないうちに一人の男性が近くまで来ていた。


「イギリ……ス人……さん……ですか」


「そうですけど、あなたは」


「エデンの……隣に住まう……もの」


「ということはあなたは―――チハヤさん!」


「遅れて……スイマセン」


「気にしないで。もう喋らなくていいから」


「今日……楽しみにして……た……か……」


「……チハヤさん!?チハヤさーん!!」


こうしてチハヤさんは僕の腕の中で安らかに眠りについた。はい、もちろん大嘘です。とても元気でしたよ、チハヤさん。


というか参加メンバーみんな妙に元気だった。ようやく全員揃ったので会場であるさんくすホールへ向かうことになった。


会場はさんくす一番館の四階。エレベーターで一同四階へ(この時僕たちの他に二人乗っていたんだけど、その人たちは後で正体が分かることとなる)。


四階について僕らの目に飛び込んできたのは、長大な蛇のような人の列だった。とりあえず最後尾らしき所に並び待っていた。


列が進み、着いた先は階の横の階段だった。本当の列はこっちだったのだ。


三階と四階の狭間が最後尾だった。


僕たちはスッと並んであとはひたすらオタトークをして時間を過ごした。


その会話の中で感じたこと。どうやら僕のオタク濃度と深度は大したものらしい。


何か複雑だ。そうこうしていると開場の時間になった。


ぞろぞろと蛇が動き出す。


僕らのその一部だ。四階に戻り、ホールへ向かう。


受付で300円払いパンフレットを受け取る ―――さぁ開幕だ。熱はすでに臨界点を超えているんだ。


踊り狂おう。


限りあるカーニバルを楽しもうじゃないか。


僕は小銭(500円×20)でパンパンな財布を握り締めた。

[ 2006/08/05 01:48 ] イベントレポ | トラックバック(-) | コメント(-)